ドン・キホーテ Don Quixotet
スペインの風が吹き抜ける!
陽気でパワフルな古典作品
スペインのバルセロナを舞台に、町娘キトリと、青年バジルの恋を描く、全3幕の古典バレエ。主役の2人を中心に、活気あふれる人々がみずみずしく描かれる人気の作品です。
ラ・マンチャの片田舎で騎士物語を読みふけるドン・キホーテ。近所の農夫サンチョ・パンサを従えて、まだ見ぬ憧れのドルシネア姫に会えると信じて旅に出ます。バルセロナの広場で初めてキトリを目にしたドン・キホーテは、彼女をドルシネア姫と思い込んで一目惚れ。そんなキトリと、両思いの恋人バジル、キトリを金持ちの貴族と結婚させたがっている父親、広場に集まるエスパーダや街の踊り子たちを巻き込んで大騒ぎ!キトリとバジルは広場から姿を消し、場面はジプシーの野営地へ。そして2人を追いかけてきたドン・キホーテは、風車にひっかかって傷つき、夢を見ます…
物語はドン・キホーテの夢の場面、そして次の場面では現実の居酒屋へと展開します。キトリとバジルは、賑わう居酒屋に逃げ込んで、追いかけてきた父親たちに一芝居うち、見事に2人の結婚を認めさせることに成功します。最終幕、再びバルセロナの広場に戻り、キトリとバジルの華やかな結婚式。祝福に包まれるなか、ドン・キホーテはサンチョ・パンサを従えて再び旅に出るのです。
貞松・浜田バレエ団の初演では、A. ゴルスキー版を受け継ぎ、再演出・指導にあたったのは、ニコライ・フョードロフ(ロシア共和国功労芸術家)。
フョードロフ氏は、彼の愛してやまないゴルスキー版を、情熱を持って、手取り足取り、丁寧に伝えてくれたのです。
バレエ団初演時に書かれた、彼のメッセージより
「永遠に燦然と輝く太陽の歓喜、情熱、人の目の輝きを皆様と分かち合い、観客には光かがやく雰囲気に浸っていて欲しい。そして、スペインの広場にある小さな居酒屋の常連客でいてほしい。祭りの楽しみはいつも私たちのそばにあるのですから」
- 〔 台 本 〕
- M. プティパ
- 〔 原振付 〕
- M. プティパ / A. ゴルスキー
- 〔 音 楽 〕
- L. ミンクス
- 〔 再演出・指導 〕
- ニコライ・フョードロフ
- 〔 バレエ団初演 〕
- 2002年11月29日 神戸国際会館こくさいホール