牧神の午後 Afternoon of a Faun
ドビュッシーの音楽とともに描く、
洗練された12分間
バレエの変遷や発展には、言うまでもなくその時代の歴史的・政治的な背景が大きく関係しています。「牧神の午後」とは、舞踊史上最も重要なトピックのひとつ「バレエ・リュス」のカンパニーにおいて、当時のスター、ニジンスキーが振付・主演を務め1912年に世界初演を迎え、賛否両論を呼んだ作品です。性的なテーマが露骨に表現され、動きもクラシックバレエとは大きく異なるもので、コンテンポラリーダンスの先駆け的な存在です。
この作品を、1953年にジェローム・ロビンズがモダンな雰囲気で再演出したロビンズ版「牧神の午後」。これが貞松・浜田バレエ団のレパートリーです。ロビンズ版では、稽古場にいるダンサー2人が艶やかに描かれ、バレエ・リュスのエッセンスを感じることができます。ロビンズは、この作品を振り付けた3年後にブロードウェイミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」を手掛けました。
- 〔 振 付 〕
- ジェローム・ロビンズ
- 〔 音 楽 〕
- C. ドビュッシー
- 〔 衣裳デザイン 〕
- I. シャラフ
- 〔 セット・照明デザイン 〕
- J. ローゼンタール
- 〔 バレエ団初演 〕
- 2022年5月22日 あましんアルカイックホール
※ Performed by permission of The Robbins Rights Trust.
※ ザ・ロビンズ・ライツ・トラストの許可を得て上演しました